事務所通信
2023年7月号『2023年分の香川県の路線価!』
個人的には毎年すごく気になる日ですが、2023年7月3日に国税庁から2023年分の路線価が公表されました。
そこで今回は、『2023年分の香川県の路線価!』について、書きたいと思います。
1.路線価とは?
路線価とは、その年の1月1日現在のその道路に面している標準的な宅地の1㎡当たりの千円単位の価額のことで、基本的に、毎年7月1日に国税庁から公表されます。
相続税や贈与税を計算する際に、土地の評価方法としては、路線価方式と倍率方式があります。
このうち、路線価方式は、路線価が定められている地域の評価方法で、路線価方式における土地の価額は、路線価をその土地の形状等に応じた奥行価格補正率などの各種補正率で補正した後に、その土地の面積を乗じて計算します。
2023年は7月1日が土曜日のため、7月3日に公表されました。
2.香川県内の最高路線価
2023年分の香川県内の最高路線価は、10年連続で高松市の高松丸亀町商店街で、1㎡当たりの価格は前年より1万円高い36万円と3年ぶりに上昇しました。
ちなみに、全国の最高路線価は、38年連続で東京都中央区銀座5丁目の文具店『鳩居堂』前の銀座中央通りで、1㎡当たり4,272万円で、前年比1.1%上昇しました。
なんと、はがき1枚分で、約63万2千円になりますね。
3.香川県内の路線価
香川県内の標準宅地2,432地点の平均変動率は前年比0.6%のマイナスで、31年連続で前年割れでとなりましたが、下落率は2年連続で縮小しました。
高松丸亀町商店街の路線価は、2014年に31万円で高松市兵庫町の中央通りを抜いて香川県内トップとなり、2020年までに36万円まで上昇しました。
その後は、2021年は横ばい、2022年は1万円減の35万円でした。
なお、高松市の最高路線価のピークは1992年の445万円で、ピーク時と比べると8.1%の水準となっています。
都道府県庁所在地の最高路線価は、高松市は前年から1位上がり、26位でした。
ここで、四国4県の最高路線価は、松山市と高松市で上昇し、高知市は横ばい、徳島市は下落しました。
最も高いのは、松山市の大街道商店街で、前年比1.5%増の67万円でした。
香川県内の標準宅地の下落率は前年の0.9%から0.3ポイント縮小しました。
香川県内6税務署別の最高路線価は、高松税務署は上昇、丸亀税務署・観音寺税務署が横ばい、坂出税務署・長尾税務署は1千円、土庄税務署は2千円下落しました。
4.最後に
毎年思いますが、路線価が安いと相続税や贈与税は少なくて済みますが、財産価値は低いということになりますので、どちらが良いのだろうかと思ってしまいます。
あと、都道府県庁所在地の最高路線価を見ると、熊本県が12位で、毎年、なぜこんなに高いのだろうと感じます。
2023年7月25日 國村 年