事務所通信
2019年7月号『定番!』
日経ビジネスの記事に『定番』に関するものがありました。
この記事では、日清食品の『カップヌードル』と大塚製薬の『ポカリスエット』が取り上げられていたのですが、『カップヌードル』が発売されたのは、僕が生まれた年である1971年ということもあり、非常に興味深く読みました。
そこで今回は、『定番!』について、書きたいと思います。
1.『定番』とは?
企業の命運をも左右する『定番』ですが、商品やサービスの売上高や利益は時間の経過とともに変わります。
プロダクトライフサイクル(PLC)と呼ばれ、阿部誠東京大学教授によると、市場に投入する「導入期」、拡大する「成長期」、頭打ちになる「成熟期」、終売に向かう「衰退期」の順に移行します。
阿部教授は、「商品自体やバリエーション、価格、流通、プロモーションなどを変えてPLCに打ち勝ち、長く生存する商品が定番」と定義しています。
また、商品コンサルタントの梅澤伸嘉氏は、「定番はロングセラーとして各カテゴリーの代名詞になるもの」と定義しています。
2.1971年に生まれたもの
僕は1971年生まれですので、この年に生まれ、現在もなお続いているものを調べてみました。
カップヌードル(日清食品) |
サッポロ一番ソースやきそば(サンヨー食品) |
小枝チョコレート(森永製菓) |
チェルシー(明治製菓) |
リッツ(ヤマザキ・ナビスコ) |
キャラメルコーン(東鳩) |
明治ブルガリアヨーグルト(明治乳業) |
マジックリン(花王石鹸) |
マクドナルド(日本第1号店出店) |
仮面ライダー(放映開始) |
non-no(創刊) |
プリンスホテル(設立) |
これらを見てみると、定番になっているものは結構ありますね。
これらを僕の子供たちが、食べたり、見たりしているので、定番ってスゴイなぁと思います。
『カップヌードル』については、数年前に、大阪府池田市の『カップヌードルミュージアム』に行ってオリジナルの『カップヌードル』を作りましたが、大人気です。
やはり、体験型などでファンを増やすということは大事なのでしょうね。
それ以外にも、子どものお菓子をスーパーマーケットやドラッグストアなどで見ていると、僕が小さい頃に食べていたもの、大人になってからも食べていたものを、結構子ども用にノンフライにするなどして売っているのですが、名前や味を知っているだけに、手に取りやすいんですよね。
3.最後に
僕自身も、定番となるようなサービスを生み出せないか日々考えています。
皆様方も、定番は経営に有利に働きますので、定番を生み出すこと、育てることを考えてみてはいかがですか?
2019年7月30日 國村 年