事務所通信2017年1月

事務所通信

2017年1月号『eLTAXがつながらない!』

 1月末が期限のものとして、法定調書合計表の提出、給与支払報告書の提出、固定資産税の申告などがあるため、1月は税理士として忙しい1か月です。
 この中で給与支払報告書の提出、固定資産税の申告はeLTAXを用いて行うことができますが、つながりにくい状況になっているのです。
 そこで、今回は、『eLTAXがつながらない!』』について書きたいと思います。

1.eLTAXとは?
 eLTAX(エルタックス)とは、地方税ポータルシステムの呼称で、地方税における手続きを、インターネットを利用して電子的に行うシステムです。
 以前は、地方税の申告・申請・納税などの手続きは、それぞれの地方公共団体で行う必要がありましたが、地方公共団体が共同でシステムを運営することにより、電子的な一つの窓口からそれぞれの地方公共団体に手続きできるようになったのです。
 なお、eLTAXは、地方公共団体で組織する「一般社団法人地方税電子化協議会」が運営しています。

2.eLTAXで利用可能な手続き
 すでに電子化されている申告手続きと関連性の高い申請・届出手続き、納付手続きをeLTAXから行えます。
 例えば、県や市への法人設立・設置届、法人県民税や法人市民税の申告、固定資産税の申告、給与支払報告、事業所税の申告などがeLTAXで行えます。

3.eLTAXの特徴
 eLTAXの特徴として、以下のようなものがあります。
 もちろん、eLTAXは、地方税に関する個人情報を取り扱うため、高い安全性と信頼性を確保し、利用者が安心して利用できるセキュリティ対策を行っています。

 ①    サービスは無料 
 ②    手続きは自宅やオフィスから可能 
 ③    受付窓口の一元化 
 ④    申告書等の作成をサポート 

4.1月末が期限のもの
 給与支払報告書の提出、固定資産税の申告は、法人・個人を問わず、1月末が期限となっています。
 それゆえ、1月の終わりごろは、アクセスが集中することが当然に予想されます。
 また、地方公共団体も、eLTAXを用いることを推奨しています。

5.eLTAXがつながらない
 僕自身、税務用のソフトを通じて、給与支払報告書の提出、固定資産税の申告を行っていますが、送信やメッセージのダウンロードにおいて、eLTAXが利用できない旨のメッセージが頻繁に出ました。
 昼間に何度もeLTAXのホームページを見ましたが何も書かれておらず、ヘルプデスクに電話をしてもつながりませんでした。
 夜には、ホームページに、『1月27日にeLTAXがつながりにくい状況となっておりましたが、原因はアクセスが集中したためです。大変ご迷惑をおかけいたしました。』と書かれていました。

6.最後に
 eLTAXを利用することが便利なのは利用者として間違いないと思いますが、利用を推奨するのであれば、アクセスの集中も想定し、つながりにくい状況にならないようにして欲しいですね。

2017年1月31日 國村 年

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