事務所通信
2016年9月号『Mastery for Service』
関西学院大学経済学部を1995年(平成7年)に卒業した私は、先日、毎年9月に開催されている『関西学院同窓会香川支部総会』に参加してきました。
2次会で、関西学院大学の副学長と同席させていただき、関西学院のスクール・モットーである『Mastery for Service』の話しになりました。
そこで、今回は、『Mastery for Service』について書きたいと思います。
1.Mastery for Serviceとは?
関西学院のスクール・モットーである『Mastery for Service』は、『奉仕のための練達』と訳されています。
第4代院長であるC.J.Lベーツさんは、1910年に関西学院に赴任し、2年後に新設の高等学部長となり、1920年に関西学院第4代院長に就任されましたが、高等学部長の時に提唱した『Mastery for Service』が、院長就任とともに、学院全体のスクール・モットーとなったようです。
日本語訳はしっくりきませんが、英語は何となく分かりますね。
『Mastery for Service』は、『奉仕のための練達』と訳されていますが、ここでの『奉仕』とは、私達が今生きている社会に対して向けられたものであり、『練達』とはそれらに対して貢献できる力を自ら鍛えることを意味します。
この言葉は、こういった行為の大切さを最も適切に表現していると言えるでしょう。
一言で言えば、『人々に奉仕できる、社会に役立つ知識と人間性を、自らの主体性を持って磨き上げよ!』ということなのです。
2.Boys, be ambitious!
スクール・モットーではありませんが、有名な言葉に、現在の北海道大学の初代教頭だったW.S.クラークさんの『Boys, be ambitious!』という言葉があります。
個人的には、『Mastery for Service』がNo.1のスクール・モット―だと思っていますが、北海道大学との何らかの提携などを考えているようです。
3.モット―
スクール・モット―は学校の方向性を示すものゆえ、非常に重要なものです。
この点、企業におけるモットーも同様に重要だと言えるでしょう。
ザ・リッツ・カールトンの『紳士淑女をおもてなしする私たちもまた紳士淑女です。』は素晴らしいモットーだと思いますね。
余談になりますが、800校弱ある日本の大学の中で、ホームページへのアクセス数は我が関西学院が圧倒的1位だそうが、これもスクール・モットーがもたらす愛校心の表れだと個人的には思っています(笑)。
4.最後に
私自身、頭の隅には常に『Mastery for Service』というモットーが浮かんでいます。
一生かけて『Mastery for Service』を少しずつ実現していくことになると思いますが、『Mastery for Service』というモットーを常に忘れないようにしたいですね。
関西学院の取組みに賛同しかねるところも正直ありますが、関西学院に少しでも恩返しができればいいなぁと思っています。
自分の子供も入学させたいですし、自らの取組みで、関西学院の知名度が少しでも上がり、世間の評価を高めたり、お子さんを関西学院に入学させたいなぁと思う方が出てくるよう仕事をしていきたいですね。
2016年9月29日 國村 年