事務所通信
2013年9月号 『50歳になるあなたが親と相談するとき 最初に読む相続の本』
2か月近く経ちましたが、2013年8月6日に中央経済社から『50歳になるあなたが親と相談するとき 最初に読む相続の本』を出版しました。
前職の後輩3人と4人で書いた本です。
そこで、今回は、『50歳になるあなたが親と相談するとき 最初に読む相続の本』について書きたいと思います。
1.この本の特徴
相続の本は、本屋さんに行くとたくさん並んでいますが、以下のような特徴のある本となっています。
- きっかけ作り
一般的になかなか切り出しにくい、デリケートな問題である相続について、きっかけとなるようなトピック・話題を掲載しています。 - 図やイラストの多用
とっつきにくい相続関係の必要な情報・知識について少しでも分かりやすくするため、重要なものについては、できるだけ図やイラストを使って、専門用語を使用せず解説しています。 - 相続短歌
各項目で、親に想いを伝える短歌を詠んでいます。
まずはここから読むのも面白いかもしれませんね。 - 平成25年度税制改正に対応
相続税が増税される平成25年税制改正に対応しています。
平成27年から相続税が増税になりますので、事前の準備が必要です。
2.争族について
相続をきっかけに親族間で争い(いわゆる争族)が起こったり、借金を相続してしまったり、相続にトラブルは付きものです。
トラブルに巻き込まれるのは、お亡くなりになる親御さんではなく、遺されるお子さんなのです。
しかしながら相続のトラブルは、事前に準備をしておけば回避することもできます。
よって、親御さんからではなく、お子さんから相続の話しを切り出し、準備を主導していくべきと考えています。
この本は、そのために知っておくべきことについて書いています。
3.最近の出版状況
最近、会計事務所向けのメルマガを読んでいると、出版のことを書いているものを結構目にします。
執筆する人はいるのですが、お金を払って自分の名前を載せてもらうとものです。
執筆する人にとっては印税以外にも収入が入り、名前を載せてもらう人は書いてもいないのに書いたかのように見せることができ、両者の利害が一致します。
僕自身は、このような行為には疑問を感じますので、絶対にしないですね。
もちろん、この本は、自分たちで苦労して書いていますよ。
4.最後に
うちは財産が少ないから相続税はかからないので相続は関係ないと思っている方がたくさんおられますが、相続税がかからなくても、遺産分割は必要なのです。
実は、相続でモメるのは、お金持ちではなく、遺産が少ない方のほうが圧倒的に多いのです。
そろそろ相続について、身近な問題として考えてみませんか?
2013年9月27日 國村 年